集まる。からの物語
この物語はフィクションです。
花や実はね、
あつまれっー!
ていわなくたってあつまれるんだねー?
ベッドに眠りに入る子ども達。
今日のおはなしはね、昔、わたしが子どもだった頃お母さんから聞いたおはなし。
森の道行く熊たちは、頭に花飾りして、時にはおやつにドングリを食べてあそんでたの。
そして、森の中で集まって、ティーパーティーがはじまったのよ。
でね、💍女の子が、そこに招待されてるの。
その女の子はとってもキラキラしていたの。
こっそりのぞいてみていたけど、ぜったい自分にはあのキラキラはない。
かわいい大好きな熊さんだって、そんなキラキラした女の子を嬉しそうに眺めていてね。
隠れて見ていた私にはキラキラはないって、思ったの。大好きな熊さん、キラキラの女の子。
仲良ししてるのが、見てて悲しくなった。
だって。私には何もなかったの。キラキラ感じも美しいドレスも似合わない。振る舞いだってそう。
だから、泣きたくなった。うちに帰って、毎日毎日泣いてたの。
そしてね、あれは、夢。そう、夢だったって。
自分には言い聞かせたんだ。
同じ女の子に生まれたのにこんなにも、分かりやすく違うのは、知らなかったの。
今女の子はどんなきもちかな?
そんな話が浮かんできたさんぽみち。
おかしな世界はこの花や実の美しさのせい。